転職ノウハウ

【コンサル未経験者向け】総合コンサル転職の始め方・完全ロードマップ【現役コンサルタントが解説】

こんにちは。diezです。

本記事では、コンサル未経験者がゼロから総合コンサルティングファームに第二新卒転職または中途転職する方法を解説します。

特に20代~30代前半のコンサル未経験の男性・女性向けの内容になっています。

 

総合コンサルティングファームとは、以下の企業を前提としています。

◆総合コンサルティングファーム◆

  • アクセンチュア
  • デロイトトーマツコンサルティング
  • PwCコンサルティング
  • KPMGコンサルティング
  • EYストラテジーアンドコンサルティング
  • アビームコンサルティング
  • ベイカレントコンサルティング

明確にどの企業が総合コンサルと決まっているわけではないので、本記事では上記の企業を指すと思っていただければと思います

 

◆本記事の執筆者◆

  • 総合コンサルファームに勤める現役コンサルタント
  • 銀行、証券、保険などの大手金融機関向けのコンサルティング支援を主に経験

 

◆注意事項◆

本記事では以下内容については、説明しませんのでご注意ください。

  • 大学生の総合コンサル新卒就職
  • 30代後半~50代以降の総合コンサル転職
  • マッキンゼー、BCGなどの戦略コンサル転職

コンサル未経験から総合コンサルへの第二新卒転職・中途採用は可能

コンサル転職方法について結論から説明せず申し訳ございませんが、まず確認しておきたいことがあります。

それは以下の質問です。

 

コンサル未経験からの総合コンサルへの第二新卒転職・中途採用は可能か?

 

答えは、可能です。

 

理由は2つあります。

 

1つ目は、私がこれまで経験してきたプロジェクトのチームには必ず中途採用者または第二新卒がいたからです。

直近のプロジェクトチームは4名なのですが、そのうち新卒は私だけです。

これまで多くのプロジェクトを経験してきましたが、私の上司の変遷を見ても、中途や第二新卒が多いです。

新卒(Mgr)⇒中途(SrMgr)⇒新卒(SrMgr)⇒中途(Mgr)⇒新卒(Mgr)⇒中途(Mgr)⇒中途(Mgr)⇒第二新卒(SrMgr)⇒第二新卒(Mgr)

【凡例:Mgr=マネージャ、Sr=シニア(上級)】

 

2つ目は、実際に各コンサルファームは採用数拡大をしているからです。

BIG4の1つであるデロイトトーマツコンサルティングは、1,674 名(2015年5月1日時点)⇒3,846名(2021年5月末日現在)になり、約2.3倍に増加しています。

また、アクセンチュアは5,038名(2014年8月31日現在)⇒15,264名(2020年8月31日現在)になり、約3倍に増加しています。

アクセンチュア日本法人の社員数の推移。「Project PRIDE」により女性社員数が2014年度から5.4倍に増えた(クリックで拡大) 出典:アクセンチュア

出典:アクセンチュア

他コンサルファーム同様に近年は、採用数を増加している背景がありますし。

実際に現場にいる私からみても中途組や第二新卒組が多いことがわかります。

これまで私の中途組上司だった人で経験者(元BIG4)だった人は、たったの1人でした。

ほかの中途組、第二新卒組上司は、コンサル未経験の方でした。

未経験からのコンサル転職は、決して不可能ではなく、むしろDX(デジタルトランスフォーメーション)や採用拡大数のトレンドがあるため、むしろ入りやすいというのが個人的な印象です。

未経験からのコンサル転職は可能であるという前提を踏まえた上で、次項からコンサル転職の流れについて解説していきます。

総合コンサル転職の流れ

総合コンサルファーム転職の流れは、以下の6ステップで進みます。

  1. エントリー
  2. 書類選考
  3. 適正検査
  4. 面接
  5. オファー面接
  6. 入社承諾

それぞれについて解説していきます。

step1. エントリー

まずは、エントリーです。

エントリーとは、コンサルファームに対して「これから御社の選考を受けます」と表明登録をすることです。

エントリーの方法は、大きく3つの方法があります。

  1. 企業の公式サイトの採用ページからエントリー
  2. 転職エージェントや転職サイトを通してエントリー
  3. コンサルファームの現役コンサルタントからのリファラルエントリー

それぞれ解説していきます。

企業の公式サイトの第二新卒・中途採用ページにアクセスして、エントリーする方法

1つ目は、企業の公式サイトの第二新卒・中途採用ページにアクセスして、エントリーする方法です。

企業サイトに掲載されている採用ページから誰もが直接的に応募できます。

転職エージェントや転職サイトを通して、エントリーする方法

2つ目は、転職エージェントや転職サイトを通して、エントリーする方法です。

転職エージェントや転職サイトの公開求人、非公開求人からエントリーできます。

ビズリーチやキャリアカーバーなどのスカウト型転職サイトであれば、企業の採用担当者からスカウトがきてのエントリー方法もあります。

これは、誰もができる方法ではないです。

何故なら、スカウト型の転職サイトについては、そもそも登録できないかもしれないからです。

というのも、コンサル求人があるスカウト型転職サイトはハイクラス向けのため、残念ながら一部の人は、登録段階ではじかれる可能性があるからです。

また、転職エージェントについては、キャリアコンサルタントに「あなたはコンサル転職に向いていない」と判断されれば、コンサル求人を紹介してくれない可能性があるからです。

というのも、転職エージェントは求職者からお金をもらっているわけではない(=求職者は無料で転職エージェントを利用できる)ため、コンサル転職に向いていない人に時間を使っている暇はないからです。

無料で利用できるのは、転職エージェントのビジネスモデルに理由があります。

転職エージェントは、紹介者(入社者)のオファー年収の何割かをコンサルファームから手数料をいただくビジネスモデルだからです。

転職エージェントが無料で使えるからといって品質が悪いというわけではありません。

また、有料のエージェントもあります。

コンサルファームの現役コンサルタントからのリファラルエントリーする方法

3つ目は、コンサルファームの現役コンサルタントからのリファラルエントリーする方法です。

リファラル採用とは、すでに自社(コンサルファーム)で勤務している社員(コンサルタント)から人材の紹介を受けたり、人材を推薦してもらったりして実施する採用活動のことです。

コンサルファームの中には、人材を紹介した社員と入社者に対して企業がインセンティブを与える場合もあります。

採用活動はお金が多くかかるのにお金は一切入らない企業活動です。

そこで、コストを抑えるためにリファラル採用が導入されています。

もちろん、社員の紹介で外部の優秀な人材がコンサルタントになってくれることも狙いの一つです。

これも、誰でもできる方法ではないです。

何故なら、紹介してくれるコンサルタントがいなければならないからです。

もし、あなたの友達にPwCコンサルティングやデロイトトーマツコンサルティングに勤めている現役のコンサルタントがいれば、リファラル採用をやっているかどうか一度聞いてみるといいと思います。

step2. 書類選考

書類選考には、主に以下の3つの提出があります。

  • 履歴書
  • 職務経歴書
  • 志望動機書

履歴書

履歴書とは、学歴やこれまでの職業の経歴など人物の状況を記した書類のことです。

就職活動でなじみがある方がほとんどだと思いますが、転職時にも必要になります。

また、給与や資格などを決定する際に、学歴や資格を証明する卒業証明書や資格証明書の書類も提出することがあります。

職務経歴書

職務経歴書は、これまであなたが経験してきた仕事(事業やプロジェクトなど)がどのようなものであったか、そこで自身はどんな役割をもって、どのような活動したのかを記載したものです。

あなたの活動がそのプロジェクトにどのような貢献をもたらしのたか、プロジェクトでどんな経験や知識を獲得したのか、なにができるようになったのかを記載します。

コンサル転職にする際に、経営企画、事業企画、財務、会計士、金融系、エンジニアとして働いていたことがあるならそこでの経験を書きましょう。

上記の職種で働いていた方は業務の知見があるので、コンサルファームからするととても欲しい人材です。

コンサルファームではあるあるなのですが、よく社内全体宛メールで○○業界の知見・経験をもった方はいませんか?というメールが日常的によく飛んできます。

私のファームでは、武田薬品工業やアステラス製薬など大手製薬会社で働いていた方はいませんか?というメールが全体メールで飛んでいたことがありました。

コンサルファームでは、業界・業務知見はとても武器になりますのでしっかりアピールしましょう。

志望動機書

志望動機書は、以下の内容を書きます。

  • コンサルタントになりたい理由(コンサルファームにいきたい理由)
  • そのコンサルティングファームを志望する理由
  • 将来どのようなキャリアを描きたいのか

step3. 適正検査

適正検査は、実施される場合とない場合があります。

適正検査は、以下のようなものがあります。

  • 筆記試験
  • webテスト(CAB、GAB、玉手箱など)
  • SPIなど

ファームごとに、適性検査は違うので注意してください。

過去実施していた試験とは、異なる可能性もあるので自分で調べるか、転職エージェントのキャリアコンサルタントに聞きましょう。

これらの試験は、時間制限が厳しいテストなので、対策しないと普通に落ちます。

適正検査に落ちて面接できないのは本当にもったいなさすぎるのできちんと対策してください

step4. 面接

総合コンサルファームの面接を受けたことがない方は、初めて聞くかもしれませんが、コンサル面接は2種類あります。

  1. 一般面接
  2. ケース面接

それぞれ解説していきます。

一般面接

一般面接は、ご存知のとおり以下のような内容を聞かれる面接です。

  • 自己紹介
  • 自己PR
  • 職務経歴(これまでの経験と自信の強み)
  • 志望動機

基本的に、他の企業でも実施されるようなオーソドックスな面接です。

各社の書類選考で志望動機を書くと思うので、その内容の深堀になります。

コンサルファームの一般面接は、そこまで重たくないです。

というのも、あんまりコンサルファームはなぜ弊社なのかを志望する理由を重要視していないからです。

正直、どこのコンサルティングファームもやっていることは多少違いはあれど大きく変わらないのが実態です。

また、コンサルファームから別のコンサルファームへの転職は一般的です。

たとえば、アクセンチュアからデロイトトーマツコンサルティングへの転職などファームtoファームの転職はよく行われているのが実情です。

重要視しているのは、コンサルファームに入って活かせる経験や強みであり、そのコンサルファームに限った経験や強味はあまり重要ではないということです。

もちろんあるにこしたことはないです。

ケース面接

ケース面接は、大きく2つに分かれます。

  1. フェルミ推定問題
  2. ケース問題

1つ目は、いわゆるフェルミ推定です。

フェルミ推定とは、一見検討もつかないような数字を、自分のいまの知識と論理的思考力を頼りに概算することです。

例えば、「スターバックスの一日の売り上げはいくらか」のような質問が出されてその場で5分~30分ほど考えて、答えることになります。

これは、答えがあっているかどうかよりも、概算値を出すまでのロジックを見られます。

たとえ、数値を知っていても意味がないということです。

なぜその数値になったのか、何故スタバの一日の売上がその値段と予想できたのかを論理的に説明できる必要があります。

2つ目は、ケース問題です。

ケース問題とは、コンサル面接ではビジネス上達成したい目標をどうやって実現するかを問う問題のことです。

例えば、「スターバックスの一日の売上を2倍に増やすにはどうしたらよいか」のような質問が出されてその場で5分~30分ほど考えて、答えることになります。

ケース問題も、課題の洗い出し、ボトルネックの特定、解決策の立案、解決策の優先度決めなどを論理的に説明する必要があります。

何故、フェルミ推定やケース問題が行われるかというと、実際にコンサルティングの現場で向き合うような課題の解決力を図るためです。

フェルミ推定やケース問題ができるだけで課題解決力が高いというのはいいすぎですが、しっかりと対策をする必要があります。

何故なら、ケース面接はコンサルティングファームの試験で頻出かつ、最も難易度が高いからです。

step5. オファー面接

オファー面接は、内々定後に行う面接です。

面接というより面談に近いです。

オファー面接では、前職の年収等を踏まえて、具体的な年収をどのくらいにするか話をすることになります。

内々定が決まったからといって安心するのは早いです。

というのも、1年間もらえる金額が100~200万円変わることもあるので、年収交渉もしっかりやりましょう。

step6. 入社承諾

最後は、いよいよ入社承諾です。

入社承諾は、入社後の年収もすべて決まった後に、最後雇用契約書にサインして入社を決めることです。

他のコンサルファームにも内々定を頂いてる場合は、断るファームもあると思うので、丁重にお断りするようにしましょう。

コンサルの世界は、ファームtoファームの転職も多く、意外に狭い世界です。

いつどこで仕事で一緒になるかもしれません。

最後の印象も大事ですので、丁寧に行いましょう。

ケース面接について

ここまでコンサル転職の流れを説明してきましたが、ケース面接についてだけもう少し深堀して解説します。

何故なら、ケース面接がコンサル転職をするプロセスにおいて1番の鬼門だからです。

これを対策なしで受かるのは、無理です。

コンサル未経験の人が、毎日マクドナルドの一日の売り上げビッグマックの売り上げを2倍にする方法みたいなことを頭の中で考えている人はいないでしょう。

また考えたとしても、その考え方のプロセスが適切とは限りません。

考え方、回答の仕方にはポイントがあるため、独力で対策するのは絶対にやめましょう。

間違った方向に努力して、ケース面接でコテンパンにされて落ちるのがオチです。

対策方法は、以下の3種類あります。

  1. コンサルファームの友人;知人にケース面接対策をなにかお礼をして手伝ってもらう
  2. ココナラなどで出品しているケース面接対策サービスを購入して対策を手伝ってもらう
  3. 転職エージェントのキャリアコンサルタントに無料で手伝ってもらう

コンサルファームの友人・知人に手伝ってもらう

1つ目について、コンサルファームの面接官経験者にみてもらう方法はできたらとてもよいですが、現実的ではないです。

何故なら、そもそもその知人がいる可能性は低いと思いますし、その知人がいつでも時間がとれるわけではないからです。

ココナラなどで出品しているケース面接対策サービスを購入して対策を手伝ってもらう

2つ目について、ココナラなどのサービスを利用して、元コンサル面接官にケース面接対策をしてもらう方法ですが、これは有料です。

1回あたり10000円以上するのが相場ですので、お金がもったいないです。

1回練習すればすぐできるようになるものではないので、最低3~5回練習するとして、30000円~50000円かかってしまいます。

転職エージェントのキャリアコンサルタントに無料で手伝ってもらう

3つ目について、転職エージェントのキャリアコンサルタントに見てもらう方法です。

こちらは、無料で何度でもいつでも利用できるのでおすすめです。

しかし、注意点があります。

それは、どの転職エージェントもケース面接対策をやってくれるわけではないことと、やってくれたとしてもケース面接対策のクオリティが低いということです。

なぜなら、ケース面接は一般的な転職には特殊であり、コンサル経験者ではないとできないからです。

コンサル経験者が在籍しているかつケース面接対策を実施しているかつコンサル転職実績が豊富な転職エージェントを利用しましょう。

間違っても、大手だからと言ってdodaやリクルートエージェントを使わないでください。

何故なら、ケース面接対策なんてできないからです。

コンサル求人を扱っているけど、ケース面接対策ができないエージェントは数多くあるので、気を付けてください。

逆に、コンサル求人も扱っていて、ケース面接対策もやってくれるエージェントは、少ないので転職エージェント選びは間違いないようにしてください。

1番のおすすめは、無料で使えるアクシスコンサルティングです。

総合コンサル転職の転職実績No.1かつ元コンサルタントがキャリアコンサルタントとしてケース面接対策を無料でやってくれるからです。

コンサル転職におすすめの転職エージェントは、以下の記事で解説しているので読んでみてください。

おすすめケース面接対策本

おすすめのケース対策本についても紹介します。

私も使っていましたが、体系的にまとめられているので、考え方を学べます。

例題も豊富にあるので、答えを見ずに考えて下さい。

まとめ

以上で総合コンサルの転職の流れについての解説は終わります。

振り返りますが、総合コンサル転職の流れは、以下の6つのステップで進みます。

  1. エントリー
  2. 書類選考
  3. 適正検査
  4. 面接
  5. オファー面接
  6. 入社承諾

コンサル転職の鬼門は、ケース面接ですのでここに力をいれるようにしましょう。

とはいえ、ケース面接までにたどり着くまでも簡単ではありません。

コンサル転職を自力で進めて内定を勝ち取る自信のある方は、転職エージェントは使わなくてよいです。

しかし、少しでも自信がない方は無料で使えるコンサル特化型のエージェントを利用しましょう。

エージェントは、以下の方に特におすすめです。

  • コンサルにアピールできる職務経歴書の書きたい
  • 余裕をもってケース面接を突破できるようになりたい
  • 内定後の年収交渉で100~200万円でも年収をあげたい

転職活動は、長期戦になりますので、計画的かつ効率的にに進めていきましょう。

⇒アクシスコンサルティングの公式サイトはこちら(無料で相談できます)

 

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