「とりあえず3年は仕事続けなさいと言うけれど早く会社辞めたい…」
「1年やってわかったけど、自分はコンサルに向いてない…」
こんな風に考える方もいると思います。
事実、サラリーマンなんて毎日会社を辞めたいと思いながら会社にいっているのです。
コンサルなんて離職率は他の業種と比べて高いほうなのでなおさらです。
このような感情は正常です。
それでも、中には本当に
- 会社が辛い…
- コンサルが辛い…
- 上司に毎日詰められてばかり…
こんな人もいると思います。
実際、コンサルって向いていない人にとっては本当に地獄で、いくら努力してもできるようにはならないものです。
ということで本日は、社会人2年目のコンサルタントが会社を辞めたいと思ったらどうすればいいかについて、現役の総合コンサルティングファームのコンサルタント3年目の僕がお伝えしたいと思います。
目次
コンサルに向いていない人の特徴3つ
コンサルを1年勤めれば、だいたいこの仕事が向いているか、向いていないかなんとなくわかってくるころだと思います。
私は、現在コンサル3年目ですが、やはり周りで辞めている人は多くいます。
コンサル業界、コンサルファームに実際に勤めている私が思うコンサルに向いていない人の特徴を解説していきます。
思考力がなく、考えることが苦手
1つ目は、思考力がなく考えることが苦手であることです。
この思考力とは、仮説思考力だったり論理的思考力のことを指します。
やはり、考えることが苦手だと正直しんどいです。
コンサルの仕事は、大きく3つに分かれます。
- インプット
- 考えること
- アウトプット
インプットして、インプットしたことをもとに考えて、考えたことをアウトプットするという動作を高速にどんどん回すのが仕事です。
2つ目に考えることと書いていますが、インプットフェーズにもアウトプットフェーズにも考える動作があります。
それぞれ解説していきます。
インプット
インプットすることというのは、資料やクライアントのコミュニケーションを通じて、プロジェクトの進捗や課題の状況をキャッチアップしたり、リサーチやインタビューを通して外部情報をキャッチアップしたりすることです。
インプットすること自体が苦手な人は、あまりコンサルにいない印象です。
ただ、インプットすべき情報源にたどり着き、その情報源のなかからすばやく目的の情報を手元、目の前に持ってくることが苦手な人はいる印象です。
これまで小学校から大学までは、インプットすべき情報は先生や教科書から与えられて、それを理解し記憶すればいいだけでした。
しかし、コンサルファームに入ると、「○○の他社事例を集めて」のようにざっくりしたインプットを求められることがあります。
こういうときに、ただやみくもにとにかく他社事例の情報を集めまくっていたら終わりません。
他社事例のどんな情報(シェア?提携先?導入技術?)が欲しくて、その情報はどこ(社内サイト、専門誌、グーグル検索の○○キーワード)を調べれば載っているかなど、調べるまえにあらかじめ自分の頭で考えて作業設計をしておく必要があります。
何故なら、仮説をもって情報を探しにいかないと、大量の情報の波におぼれていつまでたっても目的の情報にたどりつけないことがあるからです。
インプットするためのリサーチひとつとっても仮説思考力が求められます。
考える
上司やクライアントから「これについて、なにか意見がある?どう思う?」
と言われて、
「自分はこう思うんですけどね」
といったあとに、こう聞かれたことはないですか。
- 「何故そういえるの?ファクトはあるの?」
- 「だからなんなの?結局どうすればいいの?アクションは?」
- 「他には、考えられないの?漏れはない?」
僕もよくあります。まだまだ自分の頭の中で考えられていないことを痛感します。
考えるとは、インプットした情報をもとに、「何故?why so?」、「だから、なに?so what?」、「他には?」を考えることを指します。
自分がなにかについて考えるときには、なぜそういえるのか、だから結局なにがいえるのか?どうしたらいいのか、他にはなにが考えられるだろうかと常に自問自答していくことになります。
アウトプット
アウトプットとは、これまでインプットした情報と考えたことをもとに資料なり、口頭なりでアウトプットすることです。
アウトプットフェーズでも考える動作は発生します。
例えば、
- 相手にわかりやすく伝えるためには、どういう順番で説明すればよいか?
- 資料のパンチライン(メッセージライン)には、どういう言葉を書いたらよいか?前後のページとつながりがあるか?
などです。
コンサルは、もちろん考えて終わりではなくて、考えたことをアウトプットしてクライアントを動かすことが仕事ですから、最終的にはクライアントを動かして、クライアントの課題を解決することが仕事です。
クライアントが自社で解決できない課題があって、わざわざ高いお金を払って外部のコンサルを雇っているわけですから、なにかしらの課題を解決してあげることがゴールになります。
プレッシャーに弱い
2つ目は、プレッシャーに弱いことです。
コンサルの仕事は、プレッシャーが強い仕事で有名です。
何故なら、高い品質でスピーディなアウトプットが求められるからです。
コンサルの仕事は、アウトプットを高速かつ高品質で行うことが求めれます。
だいたいコンサルのルーチンは以下のとおりです。
まずは、資料を作成します。その後、以下3つの繰り返しです。
- クライアント(または上司)に説明する
- クライアント(または上司)から指摘を受ける
- 指摘をもとに資料を修正する
言葉で書くと、単純ですが、これを高速かつ高品質に行わなければならないサイクルが非常にきついです。
ここでいわゆるコンサルの詰めが発生するわけです。
「まだ?遅くない?」
「これなにいってるのかさっぱりわからない」
「これなんでだっけ?ファクトあるんだっけ」
「だからなにがいいたいのこれ?」
「これだけ?他にはないの?もっとあんじゃないの?」
などなど
こういったプレッシャーや詰めに耐えられない人は向いていないです。
激務についていけない
3つ目は、激務についていけないことです。
近年は、激務度は落ち着いてきています。
といっても、マネージャ以上の管理職は引き続き激務、非管理職はホワイトというのが実態です。
では、非管理職が常にホワイトかといえば、そうではありません。
やはりプロジェクトによっては激務になることはあります。
非管理職の私も忙しいときは、22時帰り、終電帰りなんて経験は普通にありました。
平日にプライベートの時間なんてないし、土日は平日の仕事に疲れすぎていて遊びにもいけませんでした。
むしろ、土曜日は夕方の16時まで寝ているなんてことがよくありました。
彼女とのデートも基本的に土曜日の18時以降にしていました。。
土曜日の昼から会いたがっていた彼女には申し訳なく思っていました。
まだ社会人1~2年目の若手コンサルタントなら慣れない仕事でそうなる人もいると思います
休日出勤はありませんでしたが、月曜日の仕事が少しでも楽になるように土曜日日曜日で仕事して挽回することもありました。
管理職はそれがあたりまえのようになっているので恐ろしいです。
こうした激務についていけない。あわないなと感じる人は向いていないと思います。
コンサルに向いていない人が起こすべきアクション
ここからは、コンサルに向いていない人が起こすべきアクションについて解説していきます。
部署異動をする
1つ目は部門異動することです。
部署異動には2種類あります。
1つ目は、コンサルタントとして別のインダストリーやファンクション(コンピテンシー)の部門に異動することです。
- 経営コンサルから業務コンサルに異動する。業務コンサルからITコンサルに異動する。
- 金融業界から通信業界や製造業界に異動する。
- 財務・会計からマーケティングに異動するなどです。
2つ目は、コンサルタント以外の部門に異動することです。
コンサルティングファームは、なにもコンサルタント職しかないわけではありません。
コンサル部門は、一般的に会社の収益を上げるフロント部門ですが、フロントがあればバック部門もあります。
たとえば、人事部門、法務部門、マーケティング部門などに異動することもできます。
少数派ですが、実際に異動している人を見たことがあります。
自分が興味があれば、異動願いを出してみるのもありだと思います。
会社を辞める
2つ目は、会社を辞めるです。
このまま続けていて、体を壊してしまうようならいっそ辞めるのもアリです。
コンサルファームは、そもそも離職率が高く、辞めることに対してネガティブな文化はありません。
むしろ、ここでの経験を活かして次にチャレンジするという意味で退職ではなく、卒業するという言い方をするファームもあります。
僕のファームでも、会社を辞めて、以下の方向に進んでいる人が多くいます。
- 別の事業会社に転職する
- フリーランスになる
- 起業する
- スタートアップベンチャーに転職する
コンサルで1年勤めた経験は、決して無駄にならないと思います。
コンサルが合わなくても、他の場所では自分にマッチしてすごく力を発揮する可能性もあります。
僕がコンサル1年目のときに結構仲良かったコンサル2年目の先輩がスタートアップベンチャーに転職しました。
その先輩は、新卒2年目の段階でコンサルを辞めて、転職していました。
そのベンチャーでは、先輩の論理的思考力やプロジェクトマネジメントスキルが評価されています。
本人は、自覚していなかったようですが、コンサルの外に出たら評価されてびっくりしたようです。
コンサル業界の中にいると、論理的思考力やプロジェクトマネジメントスキルが評価されることはあまりないです。
何故なら、当然のように求められるし、みんなそれを普通にやっているからです。
たとえコンサル1年目~2年目であっても、一歩外にでれば周りよりできるなんてことがあるようです。
コンサルは、ほかの会社よりも、広く深く考えることが求められますし、クオリティやスピードも求められます。
場合によっては若手も長時間労働を強いられることがあります。
こういった経験は、必ずしも無駄ではなく、他の会社にいったらアドバンテージになることも大いにあるということですね。
転職エージェント・転職サイトに登録する
3つ目、転職エージェント・転職サイトに登録することです。
僕がコンサル1年目のときは、本当に辛くてやめたかったです。
辞めたくても、どうせ自分はどこにいっても通用しないし、どこの会社も雇ってくれないだろうって思っていました。
仕事を続けるも地獄だし、ほかの部門に異動したいと思わなかったし、仕事を辞めても行く当てなんてないだろうって状態で絶望していました。
もう自分なんてこの世にいないほうがいいんだろうって思っていました。
しかし、自分の価値を客観的に知ること、自分を欲しい会社が世の中にたくさんあることを知って自信をとりもどしました。
コンサルファームにお勤めのあなたにおすすめなのがアクシスコンサルティングです。
アクシスコンサルティングは、コンサルティングファームではなくて転職エージェントです。
未経験からコンサルファームへの転職実績でNo.1のエージェントで有名ですが、ポストコンサル転職の相談ものってくれます。
コンサルタントから事業会社や独立にチャレンジしたい方向けにキャリアパスを一緒に考えてくれます。
結局、自分に合う業界や職種って一人で考えていてもなかなかわからなかったり、実際コンサルタントからどういう方向性に行っている人がいるのかも自分ではなかなかわからないものです。
アクシスのキャリアコンサルタントは、コンサル業界出身の人が多く在籍しており、ポストコンサル転職の支援もしているのでいろいろ話を聞いていみるのをおすすめします。
全部無料で相談できますし、無理に転職を進めてくることもなく、一緒に考えてくれます。
日ごろからキャリアコンサルタントとキャリア戦略を一緒に相談することで、将来を見据えながら日々のコンサル業務にも取り組めるのでメリットしかないです。
社内の人間にはやっぱり転職考えているって言いづらいですからね。
いますぐ転職は考えていなくても、登録して一度相談してみることをおすすめします。
というのも、いざ転職したいと思ってから実際に転職するまでってやっぱり数カ月から1年かかったりするからです。
無料で使えるので、いまから行動して、自分のキャリアをよりよくしていきましょう。
向いてない仕事に時間を使って、疲弊して何年もつかってしまったら時間がもったいないです。
コンサルより自分に向いている職に早く出会ってそちらで活躍できたほうがあなたもあなたが欲しい会社もハッピーです。